【無料でOK】GIMPで画像作成-Facebookの投稿画像を作る

進撃の画像作成

Facebook タイムラインに表示する画像を作成する手順。
無料で利用可能なフォトレタッチソフトを利用した方法に関して説明しています。

Facebookタイムラインと謳っていますが、フォトレタッチソフトを利用した画像加工の初歩としても使えるかも。

※この記事のバナー(進撃の画像作成)もこの記事の方法+αで作成しています。

はじめに

進撃の巨人が関西弁になっただけでギャグ漫画化する事に衝撃を覚えた今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか。

参考 : 進撃の巨人 関西弁版

当Webサイトでは技術記事を作成した際に、記事のバナーを作成してたりするのですが、今回はその作成方法に関して紹介してみます。

画像ファイルの作成を行う場合、Adobe の各種ソフトウェア ( Photoshop や Illustrator ) を利用する方が多いのではないかと思われますが、無料で利用可能なソフトウェアを使った方法に関して説明します。

※ここでは画像の作成方法に関して説明しています。Facebook タイムラインに画像を表示する方法に関しては WebサイトにOpen Graph Protocol (OGP) 設定を追加する を参照

写真 : 写真素材ぱくたそ

作業概要

画像作成を行うにあたって、作業の概要を以下に示します。

Facebook ( Twitter ) のタイムラインに表示される画像を作成する

作成する画像ですが、Facebook のタイムラインで表示する際に適した画像を作成するものとします。Facebook タイムラインに画像を表示する場合、1200 x 630 ピクセルの画像を用意する事が推奨されていますので、このサイズの画像を作成する事にします。

参考 : Optimize images to generate great previews

画像+テキストで構成

作成する画像は "画像" + "テキスト" で構成されたものとします。( Webページやサイトの説明を表現した画像を想定 )

短時間で作成可能

非デザイナーが短時間で作成可能なものとします。

目標は作成時間15分以内

はじめは手順を覚える必要があるのでこれ以上かかるかもしれませんが、手順をマスターすればこの時間で作成可能だと思います ( 但し、画像素材を探す時間等は含みません )。

環境

環境は以下になります。
※ Windows 8.1 以外でも GIMPが動作する環境であれば、同様の手順で作成可能だと思います。

OS Windows 8.1 Pro  
GIMP 2.8.6 for windows 【無料でOK】Illustrator無しでaiファイルを開く でも紹介したオープンソースのフォトレタッチソフト

手順1 ( 環境構築 )

先ず、画像作成に必要となる環境を構築します。
上述の通り、Windows 環境で GIMP を利用します。

GIMPのインストール

GIMPのインストール方法に関しては、無料でOK】Illustrator無しでaiファイルを開くGIMPのインストール の手順に従ってください。

Layer Effects の導入

GIMPでは プラグイン という形で機能拡張を行う事ができます。

参考 : GIMP スクリプト - プラグイン

Layer Effects (レイヤー効果) はレイヤーに対して、ドロップシャドウ、べベル、光彩等の効果を追加します ( 実際には効果を施すための別レイヤーが追加される )。
Photoshop にもレイヤー効果という機能がありますが、Layer Effects を追加する事で同様の機能をGIMPでも実現できるようになります。

Layer Effects のインストール

Layer Effects にある How to install (Script-Fu version): に従ってインストールします。

  1. Layer Effects の取得
    Layer Effects からスクリプトファイルをダウンロードします。
    以下をダウンロードして下さい。
    • layerfx.scm
  2. スクリプトファイルのコピー
    取得したスクリプトファイル ( layerfx.scm ) をスクリプト用フォルダにコピーします。
    スクリプト用フォルダは GIMP のメニューから [編集]>[設定] をクリックし、表示されるGIMPの設定ウィンドウから [フォルダー]>[スクリプト]を選択する事で確認できます。
    スクリプト用フォルダー

    ※上図では二つ表示されています。
    利用中のユーザのみが利用する場合 Users 以下、ユーザーを問わず利用したい場合には Program Files 以下のフォルダにコピーします。

    ※GIMPのバージョンによってはフォルダは異なる可能性があります。

  3. スクリプトの再読み込み
    GIMPが起動済みの場合、GIMP メニューから [フィルター]>[Script-Fu]>[スクリプトを再読み込み] をクリックします。
    問題がなければ、GIMPメニューに Layer Effects のメニューが追加されます。
    Layer Effects メニュー
    これで Layer Effects が利用可能になりました。

※Layer Effects 以外にも多数のプラグインが存在しています。
Layer Effects の配布先である GIMP Plugin Registry にも多数のプラグインが登録されています。
使えるプラグインを探してみるのも面白いかもしれません。

手順2 ( 画像作成 )

手順1で画像の作成環境が整ったら、画像を作成してみましょう。

素材の用意

画像を作成するにあたって、先ず以下の素材を用意します。

  • 背景となる画像素材

時間、及び、腕がある方ならば自分で写真を撮る等してもよいでしょうが、先に「短時間で非デザイナーが作成可能」とうたっているように、ここでは写真素材を利用させていただく事にします。

私もよく利用させて頂いている 写真素材ぱくたそ さんから以下画像を選ばせて頂きました。

ライトアップした夜桜

上記リンクから L ( Full Size ) の画像をダウンロードします。

※はじめて利用される場合、まずは利用規約のご確認を

作成する画像のテーマは "花見スポットの紹介記事用画像" といった感じにします。

背景部分の作成

素材を用意したらGIMPで作業を開始します。

  1. 画像の読み込み
    先ずは取得した画像をGIMPで開きます。ダウンロードした画像ファイルをGIMPにドラッグ&ドロップする等して開いてください。
    ファイルを読み込むとGIMP上で画像が表示されます。
    ステップ1
  2. 画像の縮小
    最初に Facebook タイムラインに適したサイズにリサイズ/トリミングします。( 上で書いたように 1200 x 630 ピクセルにする )。
    ぱくたそのLサイズの画像は大きい(ここで利用している桜の写真は3024x4032ピクセル)ので先ずは縮小します。
    メニューから [画像]>[画像の拡大・縮小]をクリックし、表示された [画像の拡大・縮小]ウィンドウで、変更後のサイズを指定して [拡大縮小] ボタンをクリックします。
    ステップ2
  3. 画像のトリミング(切り取り)
    縮小後のサイズは 1200 x 1600 になっているので 1200 x 630 で適当な部分を切り取ります。

    ステップ3
    1. ツールボックスから [矩形選択] を選択します。
    2. 切り取りたい部分をドラッグします。画像上に矩形(四角)の線が現れるので、選択範囲を選んで下さい。
      ( この際画面下部に選択中の矩形サイズが表示されるので、最終的に設定したいサイズにする。上図では画像幅は前の段階で1200pxになっているので、高さのみ630pxになるようにしている )
    3. 矩形が選択できたらドラックするのを止め、選択範囲をコピーします。(キーボードからCtrl-C)
  4. 切り取った画像を貼りつける
    メニューから [編集]>[クリップボードから生成]>[画像]を実行します。
    コピーした部分で新たに画像が作成されます。GIMP2.8系の場合には、タブが追加されて、ここに作成した画像が表示されます。
    ステップ4

文字入れ

背景画像ができたので文字入れします。

ステップ5
  1. ツールボックスから [テキスト] を選択します。
  2. 文字を置きたい(先頭)部分をクリックします。すると、テキスト入力状態になるので設定したい文字列を入力すればOKです。
  3. フォントや文字色等はテキストのプロパティとして設定します。
    プロパティを設定する場合、
    • ツールボックス下のパネル : 全体的な設定
    • テキスト入力部分 : 文字ごとの設定
    でそれぞれ設定可能です。上図では文字間や文字サイズの調整 ( "10" の文字サイズを大きくする等 ) を行っています。
  4. 文字の調整
    文字のフォント、大きさ、位置、色を調整します。

※複数のフォントを使いたい場合には、複数回テキスト入力を行って、それぞれのテキストに対してフォントを設定します。

※文字の位置を移動したい場合は、ツールボックスの [移動] (矢印十字のアイコン) を利用して後から移動できます。

※文字の改行はテキストボックス内でリターンキー

※文字入力エリアを変更したい場合は一旦文字入力を止めてから、範囲をドラッグ

Layer Effects で文字を装飾

上の文字入れの画像を見ると判りますが、背景画像によっては文字が読みにくくなる場合があります。
このような問題を解決する方法の一つは、文字が背景から浮かび上がるように加工を施す事です。Layer Effects を利用する事でこれを実現します。

Layer Effects とは

Layer Effects では以下の効果を追加する事ができます。
( Photoshop にも同様のレイヤ効果がある )

名前効果
Bevel and Emboss - べベルとエンボス Bevel は斜角をつける、Emboss は 浮き彫りにする。文字を立体的にします。
Color Overlay - カラーオーバーレイ 指定した色で塗りつぶします。
Drop Shadow - ドロップシャドウ 背景に影を付けます。
Gradient Overlay - グラデーションオーバーレイ 指定したグラデーションで塗りつぶします。
Inner Glow - 光彩(内側) 内側から光を照射したような効果を付けます
Outer Glow - 光彩(外側) 外側から光を照射したような効果を付けます
Pattern Overlay - パターンオーバーレイ 指定したパターンで塗りつぶします。
Satin - サテン 陰影 ( サテンのような光沢効果 ) を追加します。
Inner Shadow - シャドウ(内側) 内側に影を付けます。
Stroke - ストローク輪郭を縁取ります。

この中で私がよく使うのは、"Drop Shadow", "Outer Glow", "Stroke" あたりです。 これら効果を追加する事で簡単に文字を浮かび上がらせる事ができます。

Layer Effects の利用方法は以下のようになります。

ステップ6
  1. 先ずLayer Effectsを適用したいレイヤを選択します。上図では "都内の..." という文字列を選択しています。
  2. レイヤを選択したら、Layer Effects を実行します。
    メニューから [Script-Fu]>[Layer Effects] を選択し、適用したい効果をクリックします。
    以下 "Drop Shadow" を実行する場合に関して示します。
  3. Layer Effects 設定のためのウィンドウが開くので、パラメータを設定し [OK] ボタンをクリックします。
    ステップ7

    ※上は "Drop Shadow" のウィンドウですが、色、サイズ(影の幅)、Offset Distance(文字からの影の距離) あたりを調整すれば大抵の場合事足りる。

  4. Layer Effects プラグインが実行され、レイヤ効果が追加されます。
    追加された効果は選択したレイヤとは別のレイヤとして追加されるため、効果が気に入らなかった場合、追加された Layer Effects のレイヤのみ無効にしたり削除する事が可能です。
    ステップ8

Layer Effects - Drop Shadow サンプル

上記手順+αで作成した画像を以下に示します。
ドロップシャドウを追加する前と比べて、文字が浮き出ている感は判ると思います。

サンプル1

※手順を把握してしまえば、ここまでの作業は10分もあれば足りるのではないでしょうか。

文字背景部分のレイヤを追加

Layer Effects で文字を浮かび上がらせる事ができましたが、背景画像によってはこれでも文字が見辛いといった場合もあり得ます。
文字を読みやすくする手段としては文字部分に背景を設定するためのレイヤを追加するという方法も有効です。以下手順を示します。

  1. 文字背景用のレイヤを追加します。
    レイヤダイアログ内で右クリックすると、コンテキストメニューが表示されるので、[新しいレイヤーの追加]を実行します。
    ステップ9
  2. "新しいレイヤー" ウィンドウが開くので、透明レイヤーを追加します。
    以下 "文字背景" というレイヤ名で作成したものとします。
    ステップ10
  3. 文字背景レイヤに背景用の画像を作成します。ここでは単純に範囲を選択して黒(文字の背景色)で塗りつぶします。
    1. 作成した"文字背景" レイヤを選択します。
    2. ツールボックスから [矩形選択] を選択し、文字背景にしたい ( 黒で塗りつぶす ) 部分を選択します。
    3. 描画色を塗りつぶす色に設定してから、ツールボックスから [塗りつぶし] を選択し、選択した部分を塗りつぶします。
    ステップ11
  4. ここまでの作業で文字の背景部分 ( 単純な黒で塗りつぶされた矩形 ) が作成されます。
    作成された背景が文字の下になるように調整し、元の (桜の) 背景画像が透過されるように調整します。
    1. レイヤダイアログで "文字背景" レイヤが文字レイヤよりも下にくるように移動します。
    2. (桜の) 背景画像が透過されるように、"文字背景" レイヤの不透明度を調整します。下図では57%に設定しています。
    ステップ12

    ※上図では "文字背景" を設定した場合 !を表示するとバランスが悪くなったため、非表示にしました。

保存

GIMP 2.8系では以下の方法で作成画像を保存できます。

XCF形式

GIMP ネイティブのファイルフォーマットです。各レイヤ、パスの情報等を保存する場合にはこちらで保存します。
後から文字を変更したり、レイヤ単位で調整を行う可能性がある場合にはXCF形式でも保存を行っておいた方がよいでしょう。 PhotoshopのPSDファイル相当と考えて頂ければよいかと思います。

保存する場合の手順は以下のようになります。

  1. メニューから [ファイル] > [名前を付けて保存] をクリック。
  2. ファイル保存のためのダイアログが表示されるので、ファイル名を入力、保存先ディレクトリを選択して [保存] ボタンをクリック。

XCF以外の画像フォーマット

GIMP2.8系では XCF以外の画像フォーマットで保存する場合には [エクスポート] を利用するようになりました。 (それ以前は [保存]、[名前を付けて保存] から、ファイル形式を選択する事で保存できた )

エクスポートする場合の手順は以下のようになります。

  1. メニューから [ファイル] > [エクスポート] をクリック。
  2. 画像エクスポートのためのダイアログが表示されるので、ファイル名を入力、保存先ディレクトリを選択して [保存] ボタンをクリック。
    ( デフォルトでは、ファイル名の拡張子で保存フォーマットは自動判別されます。明示的にフォーマットを指定したい場合は、ファイル形式を選択/指定して下さい。 )

文字背景 サンプル

上記手順+αで作成した画像を以下に示します。
Layer Effects + 文字背景を追加したものになります。

サンプル2

画像作成のコツ

コツというほどでもないのですが、私が気を付けてる点を書いてみます。

  • 文字と背景のコントラストをちゃんと出す
    この記事のテーマの一つなので、改めて書く必要もないかとは思いますが。
  • フォントは種類を絞る
    作成しはじめたばかりだと、色々なフォントを使ってみたくなって、一つの画像に複数のフォントで文字を入れたくなったりしますが、止めておいたほうが無難です。
    複数使う場合にも同系統のフォントで斜体のものを入れるとか、種類は2~3種類程度までに絞ったほうがよいでしょう。
  • 色も制限する
    多色使いは難しいです。狙っている場合を除いて、色数も制限したほうがクールなデザインになる事が多いと思います。

慣れてきたら、他の画像要素 ( ラインを入れるとか ) を追加したり、文字のレイアウトを工夫するとか色々試してみるとよいのではないでしょうか。

昔ジャズ系の音楽をちょっとやっていたのですが、文字と写真のレイアウトという点では BlueNote レーベルのジャケ写 ( リード・マイルス ( Reid Miles ) によるシンプルな写真と文字で構成されたデザイン ) なんかは参考になるのではないかと思います。
私も画像を作成する上でそれなりに影響を受けているかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。
非デザイナーでも商用無料の写真素材等を利用して、短時間でそれなりの画像を作成できる事が判るかと思います。

GIMP自体は無料で利用できるので、

「画像作成したいけど フ△○ショップ は高くて買えねー!!」

という方 ( 等 )、一度試してみてはいかがでしょうか。